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『終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕1』感想

一瀬グレンが背負ったもの

 これより先ネタバレが多分に含まれます。未読の方はご注意ください。

グレンが選んだ道は、失った家族を生き返らせる禁忌の道。その代償はあまりに大きく、世界は鬼と子供以外は生きられないものと化してしまいました。

 言ってしまえば、グレンは本編における黒幕の一端というわけです。

 結果として世界を滅ぼしてしまったグレン。その事実を知ったグレンは一人泣き叫び、しかもそれを背負わなければならない事実。それでも助けたかった家族のため数々の嘘を吐き通す姿は、痛々しくもあります。

柊暮人、そして……

 帝ノ鬼である柊暮人。敵意を抱いていた帝ノ鬼が行う実験に協力するグレン。そんな中、暮人からの問いかけに答えるうちに、彼の前にある人物が現れます。

 その人物は、柊真昼。すでに死んだはずのグレンの恋人であり、かつて暮人と並び帝ノ鬼の次期当主候補とされた少女。

 彼女は死んだのではなかったのか。何故グレンの前に現れたのか……次巻が待たれます。

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2018年1月31日:如月架音

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