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『終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕1』感想

 講談社ラノベ文庫、鏡貴也さんの『終わりのセラフ 一瀬グレン、19際の世界再誕1』の感想です。若干のネタバレが含まれますのでご注意ください。

終わりのセラフとは

 説明する必要もないかと思いますが、『終わりのセラフ』はジャンプSQにて本編連載中の漫画作品。世界が滅亡した後に繰り広げられている吸血鬼と人間の戦いを描いた、言ってしまえばポストアポカリプス的な作品となっています。

 また、本編と本作の更に以前の時間軸で展開される『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』もあり、そちらを既読であることを前提とした作品であることをご了承ください。

その名の通り

 本編において、飄々としていてマイペース、しかし実は『鬼』になりかけた生成りであり、鬼としての人格の際には吸血鬼の都市サングィネムのナンバー2・フェリド・バートリーと手を組んで終わりのセラフの実験を進めているグレン。その彼の物語が小説版です。

 特にこちらの『19歳の世界再誕』ではグレンの決意が強く描かれており、本編でも触れられている、グレンにとっての家族という存在の大切さがよりはっきりと記されています。

 また、本編にも通じるところでは、本来敵同士であるはずのフェリドとの関係性が、彼の意志をより強く描き出していると感じました。

 果たして、グレンがその後どう辿り、如何にして辿り着いたのか。ファンならば必読の一冊といえるでしょう。

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2018年1月31日:如月架音

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