異世界食堂1

異世界食堂1

オフィス街に程近い商店街の一角、犬の看板が目印の雑居ビルの地下一階にその店はある。 黒い猫の絵が描かれた扉の食堂「洋食のねこや」。

創業五十年、オフィス街のサラリーマンの胃袋を満たし続けてきた。

洋食屋といいながら、洋食以外のメニューも豊富なことが特徴といえば特徴なごく普通の食堂だ。

しかし、「ある世界」の人たちにとっては、特別でオンリーワンな一軒に変わる。 「ねこや」には一つの秘密がある。

毎週土曜日の店休日、「ねこや」は“特別な客”で溢れ返るのだ。

チリンチリンと鈴の音を響かせやってくる、生まれも、育ちも、種族すらもばらばらの客たちが求めるのは、世にも珍しい不思議で美味しい料理。

いや、オフィス街の人なら見慣れた、食べ慣れた料理だ。 しかし、「土曜日の客たち」=「ある世界の人たち」にとっては見たことも聞いたこともない料理ばかり。

特別な絶品料理を出す、「ねこや」は、「ある世界」の人たちからこう呼ばれている。 ―――――「異世界食堂」。

そして今週もまた、チリンチリンと鈴の音が響く。

異世界食堂1 | ヒーロー文庫
作者
犬塚惇平
イラスト
エナミカツミ
発売
2015年2月
レーベル
ヒーロー文庫

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