銀河鉄道の夜を越えて~月とライカと吸血姫 星町編~

世界が東西に二分され、月を目指し争っていた時代。
極東の島国の「星町」に住む私は、史上初の宇宙飛行士イリナやレフたちに感銘を受け、ひそかに宇宙に夢を見る高校2年生。
親友とケンカ別れしたまま孤独に生きていた私は、幻想的な「星祭り」の夜、建設中の天文台で、人間離れした美貌の少女に出会う。赤い瞳を持つ彼女は、「吸血鬼」と噂され、転校以来ずっと欠席していた同級生のアリアだった。
「さあ、『星巡り』に行きましょう」
アリアの不思議な言葉。手を引かれた私は、気づいたら、宇宙を旅する列車に彼女と乗っていた―――。
銀河鉄道の夜を越えて | 小学館